2009年、博多の路地裏に小さな焙煎機を据えました。
それから17年、焙煎するということを、ずっと考え続けています。
— Probat L12, 12kg釜。2014年導入。
— Started with a 1kg drum.
創業者は、もともと福岡のあるカフェで店長をしていました。豆の仕入れに納得がいかず、ある日、店長を辞めて自分で焼くことにしました。1kgの直火式焙煎機を中古で買い、1日10袋しか焼けない量から、はじめました。
最初の3年は、ほとんどお客様がいませんでした。それでも、毎朝豆を測り、火を入れ、書き留めるという作業だけを、ただ繰り返しました。
"Roasting is a daily diary."
— Founder, 2010
— A larger drum, a longer table.
ある朝、豆の注文に追いつかなくなりました。1kg釜では、焼くより注文のほうが多くなった日に、ドイツ製の Probat L12 を発注しました。
機械が大きくなっても、焼き方は変えませんでした。3kgしか入れない。最後の30秒は、必ず人の手で見る。豆の表情を、一日にひとつだけ覚える。
翌年、博多本店の二階に試飲室を設けました。お客様が、焙煎前と焙煎後の豆を、口で比べる場所です。
— We walk to the farms.
いま、私たちは、扱う豆のすべての産地を、自分の足で歩いています。年に二度、ブラジル、コロンビア、エチオピア、ケニアへ。標高、樹齢、精製、乾燥。すべての工程を、一度は自分の目で見てから契約します。
仕入れる豆の数は、増やしすぎないようにしています。ひとつひとつを、深く知っているほうが、よい焙煎ができるからです。
焙煎所には、いまも 1kg釜がもうひとつ置いてあります。新しい豆を試すとき、いつも最初の100バッチは、その小さな釜で焼くからです。
原点を、すぐ手の届くところに置いておく。それが、私たちの選んだやり方です。
毎朝、火を入れる前に、昨日のノートを読みます。
昨日と今日では、湿度も気温も豆の水分量も違う。だから、火の入れ方も少し違わなければならない。
焙煎は、毎日が初日だと思っています。
そう思っていたほうが、油断しないで済むからです。
— 田中 一郎、創業者・焙煎師
博多の路地裏で 1kg焙煎機・FUKU 焙 開業
Probat L12 導入、博多本店を移転拡張
天神店 開店、エスプレッソバー併設
福岡空港店 開店、計3 店舗に